江戸川乱歩の「孤島の鬼」を読みました。
画像を試しに添付してみたけど上手くいけてるかな…それに、表紙絵の著作権(?)とか大丈夫だろうか。
(→不安だったのでAmazonのを貼ります)
次回はAmazonのを添付しようかしらん……
等々と前置きをここまでにしておいて内容に入ります。
というわけでいくつかの乱歩作品は読んで分かったことだけど、乱歩作品はセルフパロディが多いから読めば読むほど沼にハマっていくのです。たとえば、「陰獣」や「黒蜥蜴」なんかはパロディ要素があって、文中で思いっきりココはアレをパロってますって書いてるから今度は元ネタを読みたくなるという。
しかも、ただ使い回すというのではなく、ちゃんと知ってるからこそのミスリードであったり、予想を超えてきたり、あるいはニヤリとさせてきたりとあらゆる手で読者を楽しませようとする仕掛けがたくさんあるから是非とも色々な作品に触れてみて欲しい。
今回もパロディがあるけど、それは内容に触れてしまうので秘密です。笑
それで、序盤のうちに軽くネタバレをしてきて正統派の探偵小説かと思っていたら大間違い。気がつけば壮大な事件になり、アドベンチャー要素もあり…。それでいて乱歩特有のエログロナンセンスが色濃くで出ていて。
グロテスクというか不気味なように感じる部分をエロティックに表現してなんともいえない耽美さは乱歩の見どころなのです。
これを読まずにして江戸川乱歩を語れない…というような必読作品です。いやほんとに。
最後に、乱歩作品で一番好きなのは「白昼夢」です。エログロナンセンスとしては全てがここに詰め込まれてると個人的には思っています。
おわり