読書地獄あるいは積本の栄え

ただの読書感想文

懐中電灯恐怖症

初めてのヨコミゾです。

そう、「八つ墓村」(横溝正史/角川文庫)を読みました。

初横溝なので当然金田一耕助もお初なのです…

テレビでも昔、犬神家の一族をみたような記憶もあるけど子どもすぎてほとんど覚えてなくてスケキヨと御御足のイメージが強すぎて。

それで八つ墓村の感想はというと、想像以上に面白かった!さすが名作です。

ミステリーとしても謎がどんどん深まるし、どんどん事件が起こっていくし、怪しい人もどんどん増えて、これ収集つくの?!って思うくらいに凄まじい展開だった。もちろん最後には綺麗に纏まるし、これも驚いたことなんだけどめちゃくちゃハッピーエンドで。あと金田一耕助自身も言っていたけどほとんど活躍してない回だったらしく、もっと探偵やってる話も読んでみたくなった。他の作品にも手を出しそう…。

金田一も思っていた探偵とは少し違ってて。読む前はなんとなくズバズバ解いていくイメージを持ってた。でも、かなりオドオドもするしパニックになったりもするし、そうかと思うと探偵らしく頭がキレる場面もあるしで人間味のある人で面白い探偵さんでした。

それとミステリーだけじゃなくて、洞窟探索というアドベンチャーまでもあって夜読むと夢で何回か探検に出かけてた。超怖かった。アドベンチャー要素があることでミステリーとは違うドキドキ感を感じてページを進める手が本当に止まらなかった。まじ寝不足。

懐中電灯恐怖症なんてタイトルをつけたけどそんなに怖くはならないです。むしろ懐中電灯がないと無理ってくらい懐中電灯依存症になります。

やっぱりミステリーは面白いのです。

 

おわり